更新:24.04.12
大津絵
シリーズ
雷と奴
普段は威張り散らしている奴が、雷に脅えて桶をかぶる。
誰でも人の業を持っているが、悪い奴らに雷を。
猫と鼠
酒は飲んでも呑まれるな。反対に鼠が飲む大津絵もある。
不動三尊
不動明王はもともとシバァ紙の異名。燃えさかる炎は、煩悩を炎で焼き払う。
刀は、煩悩を断ちきるための剣。
三尊形式の場合、不動明王の右(向かって左)にせいたかどうじ、左(向かって右)にこんがらどうじを配置する。
鬼と鍾馗
町家のお守り。天然痘や疱瘡などの疫病退散を願う
。
雷公
雷公の太鼓釣り。
大切な雷太鼓を水面に落としてしまって、錨で何とか拾おうとしています。
熟練した人でも、過ちはある。雷除けの免罪符。
弁慶の七つ道具
衣川(岩手)での弁慶最後の姿の「弁慶の立ち往生」。進むことも退くこともならず、
身動きがとれなくなる。敵をにらんだまま往生慈悲の心。
為朝
強弓でならした源為朝。源頼朝、義経の叔父。病魔退治、疱瘡(天然痘)除けの効用
。
鬼の行水
鬼が行水する間、雷雨は暫くお休み。道理で雨が降らない。
瓢箪鯰
達磨大師
禅宗の開祖、菩提達磨、達磨さんは転ばない。色即是空。
大津絵ではないが。
釣鐘弁慶
三井寺の釣鐘を奪い、持ち上げる弁慶の引き釣り鐘。重かった。
酔鬼
酔う鬼 究極の芋汁魔王
頼光
酒呑童子退治で有名な源頼光。鬼を退治したが、首が飛んで、頼光の頭ににかぶりついた。
実際の頼光は世渡り上手な文人タイプの人。
鬼の三味線
一期栄華 一盃酒
。
上杉謙信の辞世の句。生涯の栄華など盃一杯のようなものに過ぎない。
鬼念仏
大津絵で人気が高いオニシリーズの一つ
風神雷神
風袋から風を吹き出す風神と、太鼓を叩いて稲妻をおこす雷神。俵屋宗達と緒方光琳の屏風が「有名」。